家の内外壁を仕上げる方法の一つに、仕上げ材を職人さんが塗る「左官仕上げ」という方法があります。
古来から日本で愛されてきた「左官仕上げ」、そのメリット&デメリットを簡単にまとめて見ました
ぜひ内装選びに悩まれてる方は、左官仕上げも検討してみてくださいね!
家の壁の仕上げ方の種類「左官仕上げ」とは?
家の内外壁を仕上げる方法の一つに「左官仕上げ」があります。
左官(さかん、しゃかん)とは、内外壁をこてを使って塗り上げる職人さんのこと。
この職人さんによって塗りあげられるのが「左官仕上げ」です。
用いられる材料は、大ざっぱにいうと石や土などの鉱物を粉状にしたものに、糊剤、水、顔料などを混ぜ合わせた固形物。
石灰や炭酸カルシウムを主原料とする「漆喰(しっくい)」のほか、
「珪藻土(けいそうど)」や「火山灰」などを主原料にしたものなどがあります。
左官職人さんは、この材料を、コテを使って壁などに塗っていくわけです。
内装を例にした作業の流れは
石膏ボードなどの下地を整える(下塗り)
↓
乾燥(最低2-3日)
↓
漆喰などを塗る(上塗り)
↓
乾燥(最低2-3日)
↓
完成 というイメージです。
職人さんのコテの使い方によって、フラット、マットな感じから、
動きのあるダイナミックな感じまで表現できるうえ、
櫛引(くしびき)仕上げといってボーダー/ストライプの凹凸をつけていくこともでき、
デザイン性、質感が高くなります。
更に、主体にする原料の特性で、調湿性や防音効果など機能性も期待できます。
左官塗りに用いられる材料は日本では伝統的なものですが、長く愛されてきた理由があるのですね。
左官仕上げのメリット
そんなわけで、一般的なクロス張りと比べた左官仕上げの魅力をまとめると、
・壁の表情が豊かになる
・吸湿性、放湿性、消臭効果が期待できる
・(塗り重ねることで)保温性、断熱性が期待できる
ということになります。
自然素材を多用した塗り材料にこだわれば健康にもよいですし、
反射される光の美しさや、音の跳ね返りのマイルドさなどを感じることもできます。
伝統的な材料、仕上げ方として和室に用いられることも多いですが、
白い漆喰の壁などはアンティークな洋風のお部屋などで雰囲気を出すのに使われることも多いです。