自然素材の家づくりが、今やすっかり市民権を得ています。
無垢フローリングと並び自然素材の家づくりの主役となっているのが珪藻土や漆喰などの塗り壁です。
調湿効果があったり、雰囲気あるテクスチャーなどが人気で
注文住宅だけでなく、中古マンションや戸建てのリフォームでも塗り壁にされる方が増えています。
塗り壁でリフォームする時に、元々貼ってあった壁紙は
実は、剥がさずに貼ったままにしておいた方が良い場合も多いのです。
そこで、壁紙の上から塗り壁を塗れるのはどんな場合なのか具体的に見ていきましょう。
状態が良いビニールクロスならそのまま塗り壁にできる
中古住宅を購入してリフォームするのをきっかけに塗り壁にするご家庭が増えています。
リフォームで塗り壁をするときに、まず気になるのが「このままの状態で塗れるのか。」ということ。
近年のビニールクロス普及率は9割と言われ、
30年前ごろにはすでにビニールクロスは一般的な建材でした。
購入した家の築年数や、元の住人の方の趣味にもよりますが
古民家でもない限り、築20年程度の家なら
ほとんどの住宅がビニールクロスの壁といって間違いないと思います。
(紙なら触った質感、布なら織り目でわかると思うのでそれ以外ならほぼビニールクロスです。)
そのビニールクロスが、大きな破れや剥がれがなく
シミやカビなど目立った汚れが無ければ
壁紙の上から漆喰や珪藻土を塗ることが可能な商品が主流です。
自己判断で剥がさず、まずはそのままの状態にしておきましょう。
破れがあっても狭い範囲なら壁紙の上から塗れる!
大きな破れがなくても、年数が経ったビニールクロスは
クロスとクロスのつなぎ目がめくれかけていることがよくあります。
また、ちょっと引っかけて少しだけ破れてしまっているという箇所もあるかもしれません。
それらが数センチのものであれば、破れ・めくれ部分を接着剤で留め、
さらに「タッカー」という建築用のホッチキスで留めて処置するという方法もあります。
それで処置できる範囲であれば、全部剥がす必要はありません。
つなぎ目の小さな剥がれなら、メッシュテープを貼った上でタッカー留めの処理というやり方ができます。
ただし、注意しなくていはいけないのは
壁紙の上から塗れるとはいっても下地処理が必須の商品がほとんどです。
それでも、ビニールクロスを剥がすという作業の大変さと比較すれば負担が軽いといえるでしょう。