外壁の仕上げには、左官が手掛ける仕事と塗装業が手掛ける仕事があります。
しかし、外壁の仕上げというジャンルでくくられがちで、両者が混同されてしまっていることも少なくありません。
更に両方とも専門の職人が存在するため、それが混同を深めてしまっています。
そこで今回はそれぞれの違いを紹介し、左官の仕事と塗装業の仕事をまとめました。
これを読めばきっとそれぞれの仕事について理解が深まるのではないでしょうか。
1.左官と塗装の違いとは?
左官と塗装の違いは、対象となるもの、塗るものが異なります。
左官は壁を主に施工するケースがほとんどなのに対し、
塗装は外壁だけでなく屋根や鉄部(手すりや金属階段など)も対象にします。
このように工事対象となるものが異なるのです。
塗るものも異なります。
左官は、壁に土やモルタル、プラスタ、漆喰といった壁材をコテによって塗っていく工事を言います。
一方、塗装は液体の塗料を用いて、壁などに塗っていく工事です。
つまり、固体を塗っていく左官工事に対して、液体を塗っていく塗装工事という違いがあります。
このように主な点だけでも異なる点があるのです。
次の項目ではそれぞれの仕事について紹介しましょう。
2.左官の仕事を紹介
左官の仕事は、壁材をコテによって職人が塗っていく工事です。
壁材は自然由来のものが多く環境にやさしいものが少なくありません。
また職人の腕によってさまざまな模様やデザインを表現することができ、
工事といっても芸術性が見え隠れする工事といえます。
職人の腕に左右されることもありますが、多くは高い水準にあるため、希望するデザインを立体的に再現できます。
3.塗装業の仕事を紹介
塗装業はペンキなどの塗料を使用して工事していきます。
広い面を短い工期で仕上げることができ、
使用する塗料も、断熱塗料や遮断塗料、光触媒塗料といった高機能なものもあります。
主な工法や作業としては、ローラー工法と吹き付け工法があるのも特徴です。
ローラー工法は、ローラーを使って手塗していく作業で、塗膜に厚みが出るため、耐久性があります。
吹き付け工法はスプレーガンを使用して広範囲に塗装していく工事です。
自由なデザインが可能で、細かな模様も表現できます。
まとめ
左官と塗装は、混同されることが少なくありません。
しかし、立体的な仕上げを得意とする左官に対し、均一で広範囲に仕上げられる塗装など明確な違いがあります。
外壁工事を検討している方は、それぞれの良さを知って希望する工事を検討してみてはいかがでしょうか。