外壁タイルのメンテナンスについて
外壁タイルはメンテナンスが不要と思われている人もいるかもしれませんが、
タイル以外の付帯部や目地などのメンテナンスは必要です。
また、正しい施工を行わないと、施工不良で余計なメンテナンス費用がかかってしまいます。
ここでは、外壁タイルのメンテナンス方法について紹介します。
・基本的なお手入れは洗浄
外壁タイルのお手入れは、汚れを水洗いする程度で十分です。
外壁に水をかけ、洗車用などの柔らかいブラシやスポンジで汚れを落とします。
家庭用の高圧洗浄機があればより便利です。
水をかける際は、室内に水が浸入しないように気をつけましょう。
洗浄は、年に1回程度が目安です。
・接着不良による部分的な補修
タイルの接着状態が良くないと、タイルに浮きや剥がれが起こります。
心配な部分があれば、専門の業者に点検を依頼しましょう。
浮きの確認は、打診検査で確認が可能です。
これは、タイルを専門の道具で叩いて行う検査方法ですが、
技術を要する難しい方法なので、素人が安易に行わない方がよいでしょう。
・目地材の補修
目地の劣化を放っておくと、目地だけではなくタイルそのものが剥がれ落ちる可能性があるので大変危険です。
目地の劣化があればすぐに補修を依頼しましょう。
・目地コーキングの打ち直し
サイディングに充填する防水用の目的とは違い、
タイル外壁にはひび割れ誘発目地としてコーキングを充填している場合があります。
コーキングは、5~10年の間にメンテナンスが必要となる材料です。
きちんと施工を行わないと、タイルの剥がれなどの悪影響を与えることがあるため、
DIYはやめた方がよいでしょう。
・タイル貼り
老朽化などによってタイル全体が浮かび上がってきた場合、
一番よい補修方法は、費用がかかりますが、タイルの貼り替えです。
浮かび上がったタイルを放っておくと、タイルが通行人に落下するなどの事故につながる恐れがあります。
美観を保つためにも、事故防止のためにも、業者に貼り替えてもらいましょう。
・タイル剥落防止樹脂注入工法
専用工具を用い、中粘度の弾性エポキシ樹脂を注入する補修工法です。
特殊技術と専用工具を用い、タイルやモルタルの浮きもしっかり接着させます。
一部のタイルに浮きがある場合に最適な工法です。