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左官で使うカチオンとは!?どのような場所で使われる材料なのか

左官ではカチオンという材料を使うことがありますが、カチオンとはいったいどのような材料なのでしょうか。

カチオンは防水材や下地材として使用される材料で高い密着性を持っているのが特徴です。

ここでは左官工事で使うカチオンとはどのようなものなのかについてご紹介します。

 

▶︎カチオンとは

「カチオン」とは「プラス(+)電荷を持った陽イオン」という意味です。

カチオンとは反対に「マイナス(-)電荷を持った陰イオン」は「アニオン」と言います。

 

つまり、カチオン系の材料とはプラス電荷を持った陽イオンが含まれる左官材料ということになります。

製品名や材料名ではないので注意が必要です。

 

▶︎カチオン系の左官材料が強い密着性を持っている理由

カチオン系の材料が強い密着力を持っている秘密は含まれるイオンにあります。

カチオンは+電荷を持っていますが、モルタルやコンクリートはマイナス電荷の「アニオン」を帯びています。

 

磁石は+と-が強く引き合いますが、外壁でこの原理を使用して、モルタル、コンクリートのマイナスとカチオン系下地のプラスが強く引き付け合う力が高い密着性として働きます。

 

陽イオンと陰イオンが引き合う力を利用して密着性を高めるのがカチオン系材料ということです。

左官による補修作業の際に補修した部分や下地の左官作業の部分が強固になるため、さまざまな箇所に使用されています。

 

▶︎左官でカチオンが使われる箇所

カチオンは耐摩耗性、防水性、防錆性に優れており、コンクリート構造物、タイル、石張り、ガラス、モルタル、セメント、塗装や床面の下地などの左官施工に良く使用されています。

 

また剥がれやすい場所や薄塗りになる場所にも使用され、後の工程の材料が密着しなかったり、合わない場合にカチオンを塗り密着させます。

 

それだけでなく、爆裂や欠損が起こった部分の左官補修にも使用されます。

爆裂ではケレン、錆除去、浸透プライマー施工のあと、カチオンで爆裂部を埋めます。

 

欠損では浸透プライマーの後にカチオンで埋めます。

 

▶︎左官の工程で接着剤の役割をするカチオン

カチオンとはどのような材料かについてご紹介しました。

下地と上塗り材が合わない場合など、カチオンで調整することで密着性が高まり、施工性が向上する効果があります。

 

また、鉄筋の腐食からコンクリートを守るという性質も持っています。

カチオン系にはさまざまな製品がありますので、どの製品が合っているのかを見極めるのも左官職人の腕の見せ所です。