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左官技能士一級試験の内容 架台を使った実技試験の内容とは

左官技能士は左官の技術を証明するための資格です。

左官技能士は一級の試験が2~3級に比べて難易度がぐんと上がります。

そこで、左官技能士一級の試験内容、実技試験の内容について解説します。

▶︎左官技能士一級の受験資格

左官技能士1級の受験資格は実務経験7年以上、または2級合格後2年以上、3級合格後4年以上の実務経験がある方です。

必要な実務経験数は最終学歴により異なります。

▶︎左官技能士一級の試験内容

左官技能士一級の試験内容

学科試験
・施工法
・材料
・意匠図案
・建築構造
・製図
・関係法規
・安全衛生

 

実技試験
・左官作業

合格基準は100点満点中、学科試験は65点以上、実技試験は60点以上です。

実技試験は「左官作業」ですが、その中身については以下でもう少し詳しくご紹介します。

▶︎1級の実技試験の内容

左官技能検定1級の実技試験は2つの製作等作業試験です。

製作等作業試験1

標準時間:4時間50分 打切り時間:5時間15分

壁、天井及び袖壁の一部と仮定された架台に所定の塗り仕上げを行います。

技能試験では架台に石膏、漆喰を塗り、既定の寸法の形を仕上げます。

 

工程は第1工程から第3工程まであり、それぞれ指定された時間内で架台を仕上げ、寸法・角度の正確さ、見た目の美しさが採点されます。

最後に受験者みんなで架台を解体して片付けを行い、架台を扱った実技試験は終了となります。

 

製作等作業試験2

試験時間:10分

仕上げ用合板に仕上げ吹付けを行います。

 

▶︎左官技能士取得のための対策方法

テキストを購入して自分で勉強する

書店で参考書を購入して勉強する方法です。

参考書も約1,500円程度~約3,000円程度で購入できますので、費用もかからず勉強することができます。

実技試験の対策はDVDで勉強することが可能です。

 

講習会に参加する

一級の試験は2級3級よりも大幅に難易度が高くなります。

もし、1人で対策するのが難しいと感じる場合は各都道府県で開催される左官技能士の受験講習会に参加するのがおすすめです。

講習は1日がかりで開催され、受験対策もしっかりとされていますので効率的に受験対策をしたい方は講習会に参加すると良いでしょう。

 

▶︎左官技能士1級を取得すれば技術力が客観的に証明できる

左官技能士の資格は左官業務に関する知識と技術を客観的に証明する、左官職人が仕事をしていく上でメリットの多い資格です。

 

1級取得者は高い技術力があることが証明されますので、受験対策をしっかりと行い1級資格を取得して左官職人として是非キャリアアップをしてください。