コテを使って壁や塀を仕上げるお仕事、それが左官業です。
玄関入ってすぐの土間仕上げだって彼らのお仕事、
やってきたお客様に必ず見られる場所だけに
ぜひ確かな腕を持つ職人さんにやっていただきたいものです。
実は土間仕上げにはさまざまなやり方があり、
どれを選ぶかで見た目のイメージは全く違ってきます。
信頼できる左官屋さん探しも重要ですが、
土間コンクリートの仕上げ方についてに知識を持っておくと安心です。
▶︎左官による職人技
コテを動かすだけで凹凸一つない滑らかなラインが出来上がる光景を
テレビなどで観たことがあるでしょう。
これこそ職人技と左官屋さんの技術に感心したはず、これを金鏝仕上げと言います。
シンプルに美しい、お掃除しやすいといったメリットもあります。
ただし雨の日とかはその滑らかさが滑りやすいという欠点に変わってしまうのです。
傾斜地の仕上げにはあまりおすすめとは言えません。
シンプルな見た目だけれど滑りにくい、それが刷毛引き仕上げと言います。
金鏝仕上げと途中までは同じ、そして表面のコンクリートが固まり切る前に
その名のとおり刷毛を引いて刷毛目を入れていくのです。
事前に滑らかなラインがあるからこそ刷毛も滑らかに滑っていくというもの、
左官屋さんでないと出来ない作業です。
1工程加わるだけなのでお値段的には金鏝仕上げとほぼ変わりません。
滑りにくいけれどお掃除はちょっと面倒に、
細いすき間にどうしても小さな石とかが引っかかり残るのです。
コテを使っての左官屋さんの職人技を見るのもよいですが、
よりお洒落にデザイン性のある土間をと願うのであれば洗い出し仕上げも良いでしょう。
特に和風のお宅の玄関でお馴染み、ですがモダン系建築でも合います。
コンクリートの表面の固まる前にスポンジなどで表面を水洗いするから洗い出し、
こうすることで砂利や小石が浮き上がり美しい模様を描くのです。
こちらも滑りにくい、小石に砂利はもちろん貝殻とかも使用するとおしゃれです。
面倒な作業となるためお値段は高いです。
それに左官屋さんによって仕上がりが違います。
どうせお金がかかるならよく調べて経験豊かな腕のある方に依頼することをおすすめします。
コンクリートによる土間仕上げ、最近は色を塗ったり表面に型押ししたり
ステンシルを施したりとコンクリートにはとても見えないデザインコンクリートも人気です。
土間仕上げと言ってもやり方はさまざま、
いろいろな工法をおこないながら左官屋さんは日々腕を磨いているのです。