左官工事の歴史は、5000年以上前にも遡ります。
建物の外壁などは、工期が短く費用も安価なサイディング工事が主流になりつつはあるのですが、
どうしてもデザインが単調になってしまいます。
それと比べて模様のパターンが豊富でデザイン性の高い左官仕上げは、
まだまだ好む人がたくさんいらっしゃいます。
以下では、左官工事のメリットをご紹介致しますのでぜひ参考にしてみてください。
▶︎デザイン性に優れている
壁を仕上げる道具の使い分けによって、いろんな壁のパターンを選べるのも魅力の一つです。
コテの種類や使い方によって、フラットな感じからリズミカルなパターンまで壁に様々な表情をつけることができます。
他の壁材では出せない表面の立体感は、左官の魅力のひとつです。
今は珪藻土や漆喰を取り扱うメーカーも増えており、カラーバリエーションも多くあります。
様々なコテの技術と豊富なカラーを組み合わせれば、デザインは無限大です。
住宅の細部までこだわる人、自分たちだけのオリジナルの住まいが欲しい人には、左官工事による壁や床は最適です。
▶︎健康に考慮した自然素材
近年増加傾向にあるシックハウス症候群が話題に上がることが増えてきました。
シックハウス症候群とは、居住空間である住宅や建物の建材や内装材、
そして家庭用品や家具などから発生する化学物質が放散することで起きる健康影響のことです。
そんなシックハウス症候群の対策として、壁材に化学物質を極力含まない珪藻土などの自然素材を使用することが有効です。
よく使われるクロス壁紙は、素材や接着剤などに化学物質が含まれていることが多いです。
しかし、珪藻土や漆喰の塗り壁であれば、自然素材なのでその心配はいりません。
▶︎床や壁の耐火性、耐久性を高める
左官工事は、床や壁の耐火性、耐久性を高める重要な役割があります。
下地造りは、壁や床の仕上がりを左右する重要なポイントです。
仕上げにどれだけ良い材料を使っても、下地の出来が良くないと、ひび割れなどの欠陥が生じてしまいます。
特にモルタルは、不燃素材ですので、耐火性能が極めて高い素材です。
大切な家族と財産を守りたい方には、左官工事による壁仕上げがおすすめです。
伝統的な左官仕上げには、他の壁材にはない魅力がたくさんあります。
優れた技術を持った職人も大勢います。
時代を経るにしたがって需要は減少していましたが、
数多くのメリットにより再び注目されており、希望する人も増加中です。
和室のイメージが強いかもしれませんが、塗り方や壁材を選べば、洋間やオフィスにも取り入れることができます。
リフォーム等をお考えの方はぜひ左官工事を選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか?