前回、外壁タイルの種類と工法についてご紹介したので、
今回はその「タイル工事の必要性」に注目して解説していきます。
ぜひ参考に、タイル工事を検討してみてください♫
必要性
外壁をタイルにする工事は、外壁の「機能を長くたもつ」という点に限りません。
タイルで仕上げた建物は美しい外観をしています。
ですが、直射日光や雨風などにさらされるうちに外壁は汚れ、つなぎ目が崩れて外壁タイルがはがれることもあるでしょう。
仮に、タイルがはがれ落ちず放置しておくとします。
すると、傷んだつなぎ目から雨水が下地に侵入し、建物の構造部分が深刻なダメージを受けかねません。
つまり、建物の耐久性が大きく損なわれてしまうわけです。
したがって、「ほかの建造材からタイルにする工事」は当然ですが、
「外壁タイルを定期的にチェックし工事する」ことは必要不可欠といえます。
工事のタイミングは?
外壁タイルの工事は、可能な限り問題が起こる前に対処しましょう。
たとえば、雨漏りが起きたときはすでにタイルのつなぎ目が劣化していることを表しています。
あるいは、どこかのタイルがひび割れている可能性もあるでしょう。
「温度」「湿度」「凍結・融解」「地震」の影響が強い時期があったら、
外壁をチェックし、早めの工事を検討してください。
定期点検の必要性
外壁タイルを点検する理由は、建物の資産価値を保つことにあります。
汚れやひびの入った建物は「価値が低い」というのはいうまでもないでしょう。
次の入居率にも大きな影響を及ぼします。
外壁タイルの状態を良好にたもつことが、建物の寿命を延ばすことに直結するのです。
定期点検とは「つなぎ目」の劣化具合を確認するのはもちろんのこと、
大半は外壁タイルの「洗浄」です。
外壁に付着しているのは排気ガスやカビ菌など、建造材を傷める汚れといえます。
汚れを高圧洗浄で落としタイル本来の美観を取り戻すことで、建物が外側から劣化していくのを防止するのです。
なお、専門業者に外壁タイルの洗浄を頼んだ場合、一戸建てで30万円程度がかかります。
とはいえ、「タイルがはがれる」「外壁にひびが入る」など大規模な補修を要する事態に比べれば安価だといえるでしょう。
「一戸建て」と「集合住宅」の違いは?
外壁タイルの工事は、「一戸建て」であっても「集合住宅」でも内容は変わりません。
ただ、費用は大きく異なります。
タイルのはり替えなどは一戸建てですと「300万前後」ですが、マンションだと「800~1500万円ほど」が必要です。
また、人の出入りが多いマンションの方が劣化は早いといえます。
共用部分は数年ごとではなく、1年単位で確認した方がよいでしょう。
外壁のタイルは定期的にチェックして、劣化の兆候が見られたら修理が必要なんですね。
はい。タイルが剝れてからでは遅いのです。