左官材料の種類と特徴 タイル・サイディングとの違いとは
左官とは鏝などを使った塗りの技術で壁や床などを仕上げる作業です。
継ぎ目がなく美しい仕上がりが魅力で、左官職人には高い技術力を求められます。
この左官作業で壁材や床材に使う材料にはさまざまなものがあります。
そこで、左官材料の種類、タイルやサイディングと塗り壁の違いを解説します。
左官材料の種類
漆喰
漆喰は消石灰、すさ、海藻のりなどを混ぜて作る左官材料で、城や蔵の壁などに使われてきました。
滑らかな仕上がりが特徴で、防火効果もあります。
珪藻土
珪藻土は近年注目を浴びている左官材料です。
珪藻と呼ばれる植物プランクトンの死骸が海底に堆積してできる土のことで、七輪などにも使用されており耐火性に優れています。
調湿効果があり、室内の湿度を快適に保つ機能性を持っています。
聚楽壁
聚楽壁は塗り壁の中でも土を仕上げに使う材料です。
京都の聚楽第付近の土を使っていたことから聚楽壁という名前になっていますが、最近では他の地域の土を使っていても土壁を総称して聚楽壁と呼んでいます。
また、関東では聚楽壁ではなく、「京壁」と呼ぶことも少なくありません。
茶室や料亭、高級旅館の客室などに使用されていることが多く、格調高く高級感のあるイメージの和室を作るのにぴったりの塗り壁です。
モルタル
モルタルはセメントに砂と水を加えて練ったものです。
壁だけでなく、床材としても人気で、左官作業で仕上げることでこだわりの空間を作り出すことができます。
カフェのようなキッチンやお部屋を作りたい方に近年人気で、滑らかな仕上がりと耐水性で人気が上昇しています。
タイル・サイディングとの違い
左官壁とタイルやサイディングとの大きな違いは、左官壁は全て手作業で仕上げるという点です。
タイルもサイディングも既製品を並べたりはめ込んで施工していきますので、一定の品質で仕上げることは可能ですが、自由度も高くなく、職人のセンスも現れにくいと言えます。
一方で左官壁は職人の腕に左右される部分が多く、職人による世界で1つだけの壁を作ることができます。
壁の模様はもちろん、色も絶妙な材料の混ぜ具合でこだわりの空間を演出することが可能です。
こだわりの家にするなら塗り壁がおすすめ
こだわりの室内空間や、高級感のあるお部屋にしたい場合は塗り壁がおすすめです。
左官壁は熟練の職人による鏝さばきで深い味わいの壁をつくることができます。
塗り壁の場合は形状が複雑な場所でもキレイに仕上げやすいため、内装のデザインにこだわりたい方は左官壁を採用するのがおすすめです。
岐阜の左官工事は、やまだ業務店にお任せ下さい。
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