コンクリートの左官仕上げ 木ゴテ押さえと金ゴテ押さえの違いとは
コンクリートを打設した際、鏝を使った左官仕上げをして表面を平らに仕上げます。
コンクリートの左官仕上げの方法には木ゴテ押さえと金ゴテ押さえがあり、表面の出来上がりが異なります。
コンクリートの左官仕上げの種類
コンクリートの左官仕上げには
・木ゴテ押さえ
・金ゴテ押さえ
・刷毛引き
の3種類があります。
「押さえ」というのは左官用語で鏝を使って表面を仕上げることを指します。
木ゴテ押さえ
木ゴテで表面を仕上げる方法です。
木ゴテを使って仕上げるのでざらざらとした表面に仕上がり、主にモルタルを塗る場所や上に仕上げ材を塗る場所で行う方法です。
最近ではプラスチック製の鏝を使って仕上げることもあり、プラスチック鏝を使った場合も「木ゴテ押さえ」と呼びます。
金ゴテ押さえ
金ゴテ押さえは表面がツルツルと滑らかに仕上がる方法です。
表面に付いたホコリなどを掃除しやすいというメリットがあります。
見た目は美しいのですが、雨や水で滑ることがありますので人が歩く場所では注意が必要です。
金ゴテ押さえでは基本的に2~3回押さえます。
コンクリートを打設した後、コンクリートの締まり具合を見ながら表面を金ゴテで綺麗に仕上げます。
刷毛引き
刷毛引きはコンクリートの表面が完全に硬化する前にハケで筋目を入れた仕上げです。
刷毛引きは表面にハケの筋が付きますのでこれが滑り止めになり、水に濡れても滑りにくい床面となります。
一方で、溝に細かいゴミがたまりやすく、掃除がしにくいというデメリットがあります。
「均し」と「押さえ」の違い
コンクリートの仕上げ工事には均しと押さえという工程があります。
同じような言葉に聞こえますが、それぞれ異なる意味を持ち、
・均し…コンクリートの高さと平坦さを整える
・押さえ…コンクリートの余分な水や空気を追い出し、気密性と強度を高める
という違いがあります。
コンクリートが固まる前に均しを行い、表面を平坦にしておき、その後左官職人がコンクリートのブリーディングが収まってきたタイミングを見計らって鏝で押さえの作業を行います。
コンクリートの仕上げ作業は左官職人がベストなタイミングを見計らって行う繊細な作業です。
コンクリートの左官仕上げは用途によって使い分ける
コンクリートの左官仕上げ作業について解説しました。
コンクリートの仕上げ作業はただ表面を平らにするだけでなく、コンクリートの耐久性や強度を高めるために重要な工程です。
左官仕上げの程度や方法はその後の作業によって使い分けることが大切です。
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