外壁タイルの特徴
シェア率1位が窯業サイディング(69.6%)、2位はモルタル(11.3%)、3位は金属サイディング(9.1%)というなかで、
外壁素材におけるタイルの国内シェア率は、3.6%だそうです。
タイルの普及率が低い1番の理由は、初期費用が高額になることです。
タイルの施工費は、1㎡あたり約13,000~35,000円かかります。
普及品の20,000円のタイルを採用した場合、
30坪2階建ての住宅1件分の外壁、約150㎡を施工すると、300万円程の費用がかかります。
これは、サイディング施工約2回分の費用でとても大きな金額であるため、
なかなか普及しにくい状態にあるのが現状です。
メリット
・デザイン性が高い
外壁タイルには立体感があるため、高級感と重厚感を感じることができ、見た目も豪華でオシャレです。
また、高温で焼き固めてあるため、傷がつきにくく丈夫です。
・耐久性が高い
素材の土や石は劣化せず永久的に残るため、タイル自体も耐久性に優れ、
強い日差しや風や雨にさらされても変色や劣化がしにくい特徴があります。
吸水率が約1%と低く、大敵である雨から建物を守ることができるのです。
寒冷地区では外壁材に染み込んだ水分が凍結して膨張し、外壁にひび割れや破損が生じることがあります。
しかし、吸水性の低いタイルでは、ひび割れの心配はほとんどありません。
タイルは塗装で着色していないため色褪せがほとんどなく、経年しても色の劣化がないのが利点です。
大地震などの災害でタイルが剥がれても、剥がれた箇所だけ部分補修が可能です。
施工時に余ったタイルは貰えるので保管しておくとよいでしょう。
・機能性が高い
タイル表面は水に馴染みやすく、付いた汚れは雨などと一緒に流れ落ち、外壁の美しさが保たれます。
また、タイル表面は静電気も起きにくいため、ホコリも寄せ付けません。
目地のカビを落とすだけでメンテナンスが済むのも、タイル外壁のメリットです。
定期的に塗装や防水処理が必要なサイディングや土壁と比べれば、
ランニングコストが大幅に少なく負担が軽減できます。
デメリット
・初期費用が高い
サイディングなどと比べると、タイルは2倍近い初期費用がかかるため、負担は大きいです。
ただし、サイディングなど他の外壁は、初期費用を抑えられますが、劣化が早く10年ごとに貼り替えや塗り直しが必要です。
よって、タイルは長い目で見ると、コストパフォーマンスはそれほど悪くないといえます。
・剥離する
古いタイル外壁では、剥離がデメリットです。
接着剤の役割をしている下地のモルタルは弾力性に欠けます。
そのため、地震による建物の動きを吸収できないと、タイルに負担がかかり、浮きや剥がれが発生する恐れがあるのです。
定期的に点検をおこない、確認することが大切です。
最近では技術が進み、大地震並みの揺れでも剥離や落下がないようになっています。
技術力の高い施工業者を選ぶことによって、デメリットは軽減されるでしょう。
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